三・四種GKスクール活動報告

今年度最終回は、U-12「クロスの処理(ディストリビューション)」、U-15「ゴール前の攻防」をテーマにトレーニングを行いました。天候は決して良いとは言えないコンディションでしたが、合計15名の選手が集まってくれて、懸命にトレーニングに励んでくれました。

    「クロスの処理」特に「ジャンピングキャッチ」についてのポイントは、前回の記事に書かせてもらったので参照してください。U-12のみなさんは、是非ポイントの確認として、読んで頭を整理してもらいたいです。「ジャンピングキャッチ」ができた上で、クロスの守備で大切になってくるのは「スタートポジション」です。サイドから直接ゴールを奪われないようにすることはもちろんですが、クロスについてはゴール前にいる相手選手にいかにシュートを打たせないか、ということが重要になってきます。そのため、インターセプトができるポジションを、意識的にとらなければいけません。ボールの位置や相手クロッサーの状況などを踏まえて、適切なポジションを取ることができれば、自信を持ってクロスにもアプローチすることができるようになるでしょう。チャレンジ精神を忘れず、積極的なポジションからアプローチする練習を続けてください。U-12では、ゲーム中での「クロスの処理」の場面は、コーナーキックやセットプレーが多くなると思います。まずは積極的にボールへアプローチすることを心掛けて、出ていくことへの抵抗をなくしていきましょう。

    「ディストリビューション」のポイントについても、前回の記事を参考にして、繰り返し練習してもらえたらと思います。「ゴール前の攻防」については、「アングルプレー」→「DFとの協力」という視点でトレーニングを行いました。「アングルプレー」で身につけたことは、“シューターが全コースに蹴れる可能性がある”ということを前提に、ベストなポジションを探そうということでしたが、実際のゲームではそのようなシチュエーションを生み出さないように、DFを動かす必要があります。打たれたシュートを防ぐ技術はGKにとってもちろん必要な力ですが、そもそもシュートを打たさないGKはもっと素晴らしいです。そのために、DFにコーチングをし、壁を作る、またはコースを限定してできるだけ簡単にゴールを守る力もとても大切な力です。今回のトレーニングで、少しでも守備のチーム戦術について、GKから構築していくという意識が芽生えてくれていたら幸いです。

    U-15では、最後全員でGameを行いました。最終回というだけあって、これまでのトレーニングの成果が目に見えてわかるようなプレーが飛び出て、お互いにアグレッシブに生き生きと、高めあえる雰囲気で取り組んでくれていたことが、私たちスタッフも大変嬉しく、楽しかったです。

    この1年間、参加してくれた選手の皆さんに少しでも有意義な時間であったと感じてもらえていたら、私たちの励みになります。来年度も実施しますので、よかったらまたスクールの場で会いましょう。年代が上がる皆さんは、またどこかで会えることを楽しみにしています。各自、常に自分の課題を見つけ続け、どんどんレベルアップしていってもらえたらと思います。お互いに、同年代の仲間たちとのつながりも大切にしてください。

    今年度も、至らない点が数多くあったと思いますが、トレーニングに参加してくれた選手のみなさん、ご理解の上サポートしていただいている保護者の皆様、本当にありがとうございました。スタッフ一同、感謝申し上げます。