三・四種GKスクール活動報告

今回は、U-12の参加が1名だったこともあり、全員で「クロスの処理(ディストリビューション)」をテーマにトレーニングを行いました。天気があやしかったとと、寒くなってきたこともありますが、参加してくれた選手の皆さんは懸命に取り組んでくれました。

 

「クロスの処理」に関しては、「ジャンピングキャッチ」と「スタートポジション」について、特にフォーカスしました。「ジャンピングキャッチ」のポイントは、

 

・開始姿勢

・落下点の見極め

・決断の声「キーパー!」

・適切な移動方法(ステッピング・アプローチのコース)

・ボールをとらえる位置

・身体の正面でボールを処理する

・安全確実なキャッチング

・安全な着地

 

です。各ポイントを押さえながら、トレーニングを実施することができたと思っています。ポイントをおさえたからといって、すぐにできるものではありません。できるようになるための反復が必要ですし、そのために上記のポイントを考えながら行うことが大切です。「ジャンピングキャッチ」は、難しいということを踏まえながら、日ごろのトレーニングに生かしてください。特に、落下点の見極めについては、これができないと良いジャンピングキャッチができることはありません。回数をこなして、諦めることなく練習を積み重ねてほしいと思います。中学年代までは、クロスボールを処理することが少なかったかもしれませんが、高校に入ると得点パターンの一つに、クロスの攻撃は大変重要になります。その時に、クロスに対して何もできないGKでは、守備に不安要素を残すことになってしまいますので、そうならないよう、今の内から大切なポイントを意識しながら、トレーニングに励んでください。さらに、クロスの守備で大切になってくるのは「スタートポジション」です。サイドから直接ゴールを奪われないようにすることはもちろんですが、クロスについてはゴール前にいる相手選手にいかにシュートを打たせないか、ということが重要になってきます。そのため、インターセプトができるポジションを、意識的にとらなければいけません。ボールの位置や相手クロッサーの状況などを踏まえて、適切なポジションを取ることができれば、自信を持ってクロスにもアプローチすることができるようになるでしょう。チャレンジ精神を忘れず、積極的なポジションからアプローチする練習を続けてください。

 

記事が長くなってしまったので、「ディストリビューション」=「GKからの配球」については、ポイントだけ掲載させてもらいます。

 

「スローイング」

 

・ボールの握り方

・助走

・ステップ(踏み出す足)

・視線・足の固定

・腕の振り出し、腕の振り方

・ボールを離すタイミング

・フォロースルー

 

「ディストリビューション(キック)」

・助走

・立ち足の位置と柔軟性

・ボールを手から離すタイミング

・ボールをよく観る

・ボールに当てる面の固定

・ボールをとらえるポイント

・フォロースルー

 

 次回が今年度最終回、115日(月)、U-12「クロスの処理(ディストリビューション)」、U-15「ゴール前の攻防」をテーマに行う予定です。寒いので、暖かくして参加してほしいのと、こちらもできるだけ動く時間が長くなるようにトレーニングを実施しますね。皆さんの参加を、またお待ちしています。